タリーズのエプロンの色の違いとは?名札の星の数とは?知られざる資格制度を徹底解説!

タリーズのエプロンの色の違い

タリーズのエプロンの色に3種類もあることをご存知でしょうか?

よく見かけるのは「黒色」ですが、実は「茶色」さらには「深緑」もあります。

また、フェローのエプロンの左胸についている名札の星の数にも種類があることをご存知でしょうか?

エプロンの色の違いや名札の星の違いはタリーズ内の資格制度に起因しており、フェローのグレードを表します。

そこで本記事では「茶色」のエプロンを持つ現役フェローが、世間にあまり知られていないタリーズの社内資格を徹底的に解説したいと思います。

資格制度を知ることでフェローに相談する際に役立ったり、ささいなことですが店舗に行く面白さが増えるかもしれません。

エプロンの色が持つ意味

まずは、エプロンの色の持つ意味を解説していきましょう。

前述していますが、エプロンの色は社内資格のグレードを表しています。

「黒色」は資格を何も持たない普通のフェロー、「茶色」はコーヒーアドバイザーの資格を持つフェロー、「深緑」はコーヒーマスターの資格を持つフェローとなります。

ほとんどのフェローは黒色で、茶色のエプロンは1店舗に1人か2人いる程度、深緑はほぼお目にかかれないでしょう。

なぜならコーヒーマスターの資格を持つ深緑エプロンのフェローは全国に30人程度しかいないからです。私もまだ実際に見たことがありません。

公式HPには、2018年5月現在で コーヒーマスター:32名 コーヒーアドバイザー:3094名 と記載されています。

次章では、コーヒーアドバイザーとコーヒーマスターの資格とは何なのか、どのような試験科目でどのようなスキルが求められるのか解説していきます。

ですので、現実的には黒色エプロンが普通のフェロー、茶色エプロンがコーヒーに関する深い知識や長い経験を持つフェローと捉えるといいでしょう。

コーヒーアドバイザーとは

コーヒーアドバイザーのエプロン

コーヒーアドバイザーとは茶色のエプロンを身に付けているフェローで、全国で3000名程度(累計)います。

タリーズの全国の店舗数が747店(2020年4月末現在)であり、資格を持っているフェローが全員現役でないことを鑑みると、約20~50名ほどフェローが在籍する店舗の中に1人〜3人程度しかいない稀有な存在です。

実感値としては、店長か長年勤めているバイトリーダーのようなフェローが茶色のエプロンを持っている印象です。

お店で茶色のエプロンを身に付けているフェローを見かけたら、資格を持っていてコーヒーに詳しい人だと思ってもらって大丈夫です。

定義

コーヒーマスター・コーヒーアドバイザーとは、コーヒーの楽しみ方の提案や豆選びのアドバイスはもちろん、コーヒーに関する知識を十分にもった「コーヒーのプロフェッショナル」です。

タリーズコーヒージャパンの公式ホームページ

上記が公式HPに載っているコーヒーアドバイザーやコーヒーマスターの定義となります。

ですが、そう言われてもまだイメージがぼんやりしているかと思います。

私はコーヒーアドバイザーの資格を持っていますが、具体的には大きく2つの役割があると考えています。

1つ目は、コーヒー豆を購入する際にアドバイスを行うこと(筆記テスト)。2つ目は、コーヒースクールの講師を行うこと(実技テスト)です。

後に少し詳しく説明しますが、資格取得には筆記テストと実技テストの2種類のテストがあり、それぞれで身に付けたスキルを用いることで上述の役割を果たすことができます。

1つ目に関しては、豆の特徴や精選、焙煎の仕方による味の違い、淹れ方による味の変化、フードペアリングなどの知識を持っているので、ビーンズ選びの際に少しでも参考になるアドバイスができます。

2つ目に関しては、聞き馴染みがないと思いますがタリーズ主催のコーヒースクールで講師を務めることができます。

コーヒースクールとは、コーヒーの知識や美味しいハンドドリップなどの淹れ方を3コースの中から学べる、オリジナルのスクールです。

ご興味のある方はこちらのタリーズ公式HPから申し込みができます。

それでは、具体的な合格基準を見ていきましょう。

合格基準

  1. 経験:勤続 満6ヶ月以上
  2. 適性:『タリーズブランドの顔としてふさわしいフェローであること』
  3. 知識:筆記テスト(合格ライン 85% 170点/200点以上)
  4. 技術:実技チェック(ハンドドリップ抽出・コーヒープレス抽出)

上記が、コーヒーアドバイザー資格取得に必要な条件となります。

アルバイトでも社員でも同じ基準で受験する資格ですが、いずれにせよ半年以上の勤務経験と普段の振る舞い、そして2種類のテストが試験項目になります。

それでは筆記テストと実技テストについて詳しく見ていきましょう。

筆記テスト

筆記テストはセンター試験のようなマークシート形式で、90分の試験時間が設けられます。

コーヒー豆の基礎的な知識問題から精選、焙煎、地域、挽き方、淹れ方(抽出温度、抽出時間)、抽出器具ごとの特徴やメッシュ、さらにはタリーズの企業理念、タリーズが販売するビーンズ全種類の原産地(モカジャバはエチオピアとインドネシアなど)、タリーズの取り組み(グアテマラカッピングコンテスト、コスタリカマイクロロットプロジェクトなど)、機器メンテナンスの知識など、テスト範囲は実に多岐にわたります。

そもそも試験範囲がかなり広い上に、指定された試験範囲外の内容も多く含まれていたこと(つまり初見の問題)、複数選択形式も多くあったため、合格ラインが85%以上はかなり厳しく感じました

実技テスト

実技テストは店長などがお客様役、受験者が講師役でコーヒースクールの模擬を行います。

ハンドドリップとコーヒープレスの実演と適切な説明ができるか、その他、実演中の雰囲気やコーヒーに対する姿勢も評価項目に含まれます。

総合的に見て、店頭での実演販売で問題なく任せられるレベルか、スクールのアシスタントとして十分にお客様の抽出のフォローができるレベルかなどで合否が判定されます。

コーヒーマスターとは

コーヒーマスターのエプロン

コーヒーマスターとは深緑のエプロンを身に付けているフェローで、全国に30名程度しかいない最難関の資格です。(タリーズにはもう一つ上の資格も実はありますが)

その最難関の資格の受験資格や試験内容を見ていきましょう。

受験資格

受験資格としては、コーヒーアドバイザーの資格があり、コーヒースクールの2コースをそれぞれ3回以上開催していて、指定の講習会に出席していて、コーヒースクールを中心とした啓蒙活動や他フェローの教育に積極的な意志がある必要があります。

さらにアルバイトフェローは勤続3年以上で、次年度も継続して勤務予定である必要があり、普通の大学生にはかなり厳しいでしょう。

このように受験資格を満たすだけでもかなり難しい資格ですが、その試験内容を見ればほぼ合格が不可能な資格であることがお分かり頂けると思います。

試験内容

  1. 《1次試験》 筆記:主に文章記述式
  2. 《2次試験》
    ①カッピング:カップの表現と銘柄を答える
    ②抽出実技:指定されたお題のコーヒーを作る・自分のおすすめのコーヒを作る
    ③マシン抽出:店舗でマシンを使って「最高の1杯」を提供するために日々気をつける点など
  3. 《3次試験》 面接

2次試験について詳説しますと、まずカッピングは利き酒のようなもので味の表現と豆の銘柄を当てます。

抽出実技は、2種類のコーヒーを作成します。

1つ目は、試験官が指定するお題「〇〇な味のコーヒーを作ってください」(ex. 美味しいアイスコーヒー、甘味の感じられるコーヒなど)に沿ったコーヒーを抽出すること、2つ目は、自分がおすすめするコーヒーを抽出しその方法がベストである理由を説明します。

マシン抽出は機器の管理や抽出理論、コーヒー豆の取り扱いなどをきちんと理解しているかを見られます。

このように、コーヒーマスターを取得することはコーヒーに人生を半ば捧げないと不可能であることがお分かり頂けたと思います。

名札の星の数が持つ意味

名札の星の数
バリスタコンテスト入賞の赤松笑さん

引き続いて、名札の星の数が何を表しているか解説します。

名札の名前の上に星があり、そこまで注目している人はあまりいないと思いますが、星の数は1〜4つまであります。

星の数はアルバイトのステータスを表していて、資格を表すコーヒアドバイザーやコーヒーマスターとは方向性が異なります。

ステータス名は星の数に応じて、「シングル」「ダブル」「トリプル」「クワッド」と呼ばれています。

アルバイトとして働き始めるとシングルからスタートして、半年以上勤務するとダブルへの昇格試験を受けられます。

  1. シングル
    勤続:30時間以上
  2. ダブル
    勤続:6ヶ月以上
    時間要件:平均40時間/月
    試験科目:チェックリスト・実技
  3. トリプル
    勤続:1年6ヶ月以上
    時間要件:平均60時間/月
    試験科目:チェックリスト・実技・筆記・面接
  4. クワッド
    勤続:2年6ヶ月以上
    時間要件:平均80時間/月
    試験科目:チェックリスト・実技・筆記・面接

ほとんどのフェローはシングルで、1~2割がたダブル、たまにトリプルがいるイメージです。クワッドはほとんど見かけません。

私はダブルを持っていますが、実技はホットのカフェラテとカプチーノを制限時間内に正しいオペレーションの手順と方法で作れるかを見られました。

タリーズのエスプレッソマシンはスタバなどのフルオートと違ってセミオートのため、エスプレッソの抽出方法(ドージングやレベリング、タンピングなど)やミルクの炊き方、ドリンクの温度調整などが全てフェローの手にかかっています。(詳しくは下の記事を参照)

そのため、フェローのスキルセットが良くも悪くも味に影響します。

特にカプチーノの雪原のような真っ白な泡でドリンクを満たすためには、ミルクの炊き方を工夫する必要があり、慣れていないとかなり難しいです。

そのようなエスプレッソ系のホットドリンクを作るスキルをダブルでは見られます。(トリプル、クワッドは詳しく知らないので割愛させて頂きます)

ですので、星の数が多いフェローの方がホットドリンクを作るのが上手と思ってもらうといいでしょう。

エプロンの色と名札の星の数の違い

タリーズのグレードには2軸あり、それはエプロンの色と名札の星の数でした。

それらの違いが少しややこしいので、最後にまとめておきたいと思います。

  • エプロンの色:アルバイト、社員を問わず保有する社内資格のグレードを表す コーヒー豆の基礎から淹れ方など幅広い知識と高いドリップ系の抽出スキルを持つ マネジメントのスキルも問われる
  • 星の数:アルバイトの昇格ステータスを表す 星の数が多いほど長い勤務時間が必要であり、エスプレッソ系のスキルが高い 星3つ以上は筆記や面接も課せられる

まとめ

ここまで、コーヒーアドバイザーとコーヒーマスターの大まかな説明とテスト内容、名札の星の数について詳しく見てきました。

テスト内容や受験資格を詳説したのは、その資格の難度を示す目的もありますが、それ以上にその資格を持つ人たちがどのようなスキルを身に付けているかを具体的に示すためです。

少なくとも試験項目のことは熟知しているので、それを参考に相談事があれば声を掛けていただければと思います。

次にタリーズを訪れた際には「茶色のエプロンのフェローはいるか?」「名札の星の数が2つのフェローはいるか?」などの軸でも楽しんでもらえたらと思います。

Thumbnail photo credit: https://www.tullys.co.jp/menu/seasonal/20201027.html













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