前のクルマが「透けて見える」未来の技術「XtraVue」とは?!

XtraVue

自動車を運転していると、前のクルマで視界がふさがって、子どもの飛び出しが見えにくかったり、右折、左折がしにくかったりしませんか?

実は、それを解決する「前のクルマが透けて見える」技術「XtraVue」が2018年に幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN(シーテック・ジャパン)2018」で披露されていました!

フランスのメガサプライヤー「Valeo(ヴァレオ)」が開発した「XtraVue」は、自車のディスプレイに、先行車両の前方が透けて見えるという驚きの技術です。

事故を大幅に減らす可能性もある、この未来の技術を見ていきましょう。

どうやって前のクルマを「半透明化」する?

Xtravueを搭載した車

「XtraVue」は、先行する車が撮影する前方映像を、自車の撮影する映像に違和感なくオーバーレイさせ、それを自車に搭載したディスプレイで表示するという仕組みになっています。

XtraVueのカメラ

そのためには、自車にテレマティクスアンテナ、ヴァレオのレーザースキャナー、コンピュータ画像カメラシステムが必要であり、先行する車にもカメラが搭載されていることが前提で、さらに先行車と自車の間で通信(映像を受信)をする必要があります。

ただ、先行車のカメラはメーカー純正や汎用品に関わらず、システムに対応できるそうです。

XtraVueのセンサー

映像の通信には、先行車の前方撮影映像を常時遅延なく後続車に配信する必要があることから、その実現には5G(第5世代移動通信システム)が必要となります。

ちなみに、5Gは以下の3つの点が既存の4Gより大きく優れています。

  1. 高速大容量

  2. 超信頼・低遅延

  3. 多数同時接続

もし、先行車から送られてきた映像に遅延があって、実は歩行者がいた、などの状況になると非常に危険です。

ですので、低遅延を実現する5Gがこの「XtraVue」には欠かせません。

ドライバーからはどう見える?

ドライバーの視点

実際にドライバーからはどう「透けて見える」のか、チェックしてみましょう。

モニターには先行車がちゃんと透けて見えていますね。

視野が広がった感じがして、運転しやすいのではないでしょうか。

ドライバーの視点

交差点で信号待ちのタイミングです。

特に横断歩道に人がいる場合は、前の状況が把握できて安心ですし、安全に運転できそうですね。

ドライバーの視点

このように先行車の前のクルマが右折することが見えれば、先行車が減速する可能性も考慮できますね。

こちらに、フランス語ですが、「XtraVue」を映像で見ることができます。

トレーラーも「消すこと」に成功

XtraVue Trailer

2020年、ヴァレオはさらに「XtraVue Trailer」を発表し、トレーラーをけん引しているドライバーが後方を確認しやすくする、世界初のシステムを開発しました。

運転席のモニターでは、あたかもトレーラー越しに後方が透けているように見え、ドライバーは周囲をしっかりと確認しながら車線変更、バック、駐車操作を行うことができます。

こちらは、先に紹介した「Xtravue」と違って、自車の後端に取り付けたカメラ映像さえあればいいので、実現のハードルがかなり低いと考えられます。

けん引を行うドライバーが多い北米でとくに評価され、「XtraVue Trailer」はAutomotive News(米国の自動車媒体)が主催する革新的な技術を表彰する2020年PACEアワード(Premier Automotive Suppliers’ Contribution to Excellence)を受賞しています。


Valeo -公式HP
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