「Google翻訳」を超えた次世代の「DeepL翻訳」とは?!高精度対決させたらすごい結果に!

DeepL社の画像
「DeepL翻訳」という翻訳サービスをご存じですか?
2020年3月に日本語版が登場したばかりの新しい翻訳サービスですが、これがなんと非常に優秀で、あの「Google翻訳」を凌ぐ精度の高さなのです!
”自然な日本語”を訳出してくれるのが一番の特徴で、機械翻訳ならではの”ぎこちない日本語”とはおさらばです。
DeepL翻訳の素晴らしい点や、その機能、そして実際にGoogle翻訳と対決させてどちらが高精度なのかをご紹介したいと思います。

「DeepL翻訳」という翻訳サービスをご存じですか?

2020年3月に日本語版が登場したばかりの新しい翻訳サービスですが、これがなんと非常に優秀で、あの「Google翻訳」を凌ぐ精度の高さなのです!

”自然な日本語”を訳出してくれるのが一番の特徴で、機械翻訳ならではの”ぎこちない日本語”とはおさらばです。

DeepL翻訳の素晴らしい点や、その機能、そして実際にGoogle翻訳と対決させてどちらが高精度なのかをご紹介したいと思います。

DeepL翻訳とは?

DeepL社の画像

DeepL翻訳とは、DeepL社が提供している、最先端のニューラルネットワーク技術を駆使して開発された、超高性能な機械翻訳システムです。

DeepL社は、GAFA系の企業かと思いきや、小さな訳文検索エンジン会社Lingueeを前身としている、ドイツのスタートアップ会社です。

2017年8月にDeepL翻訳を公開し、2020年3月19日に、ついに日本語と中国語(簡体字)にも対応しました。

DeepL翻訳はどの言語に対応している?

2020年5月現在では、以下の11ヶ国語の翻訳が可能で、110の組み合わせ(11×10)が可能です。

  1. 英語
  2. ドイツ語
  3. フランス語
  4. スペイン語
  5. ポルトガル語
  6. オランダ語
  7. イタリア語
  8. ポーランド語
  9. ロシア語
  10. 日本語
  11. 中国語

Google翻訳は2020年2月に5ヶ国語追加し、108言語に対応しているのに比べて、DeepL翻訳が対応している言語数は少ないです。

しかし、DeepL社としては”量より質”を掲げており、今後、順次追加していく予定だそうです。

また、主要な言語はカバーしていますし、多くの日本人は英語に機械翻訳を使うので、特に問題はないですね。

なぜDeepL翻訳は高精度?

翻訳精度が高い理由は主に2つだと言われています。

高精度な対訳データ

現在の機械翻訳は、人間が翻訳のルールを教え込むのではなく、統計的手法を用いるのが主流です。

教師データである大量の対訳データを読み込ませることで、コンピュータが翻訳のルールを自動的に獲得し、各ルールの重要度を統計的に推定します。

そこで、翻訳の精度を決める重要なパラメータのひとつとして、「対訳データの精度」があります。

まちがった参考書で勉強しても成績が上がらないのと同じで、対訳データの精度が高くないと翻訳精度も高まりません。

前述したように、DeepL社は訳文検索エンジン会社Lingueeを前身としており、数十億の高精度な対訳データを持っていました。

それが、高精度であるひとつの要因です。

最先端のニューラルネットワーク技術

2つ目は、ニューラルネットワーク技術が優れているということです。

ニューラルネットワークとは、簡単に言うと、左下のような「入力層」「中間層」「出力層」の構造をもつものを指します。

ちなみに、ディープラーニングとは、右上のように「中間層」を2層以上に深く(ディープ)したものを指します。

つまり、ディープラーニングはニューラルネットワークの一種で、中間層が複数あるため、特別にディープラーニングと呼ばれています。

そのニューラルネットワークは、下のように様々な組み合わせが考案されており、画像処理、自然言語処理など用途に合わせて使われています。

ニューラルネットワークの説明

DeepL社は、これまでにない組み合わせを考案し、新しいニューラルネットワークを開発したことが高精度の要因と言っています。

しかし、どのようなニューラルネットワークなのかは、当然ですが機密情報のようです。

DeepL翻訳 vs. Google翻訳

ついに、DeepL翻訳とGoogle翻訳の対決ですが、こちらを見て頂ければ、どれほどDeepL翻訳がGoogl翻訳より優れているか、おわかり頂けると思います。

【フォーマルな英→日】

まずは、授業の課題や論文など、フォーマルな英語の日本語訳をみてみましょう。このケースで使われる方が多いと思います。

リンカーンのゲティスバーグ演説

有名なエイブラハム・リンカンーン元大統領のゲティスバーグ演説の最後の一文を、まずはGoogle翻訳に訳してもらいました。

翻訳

読んでみると、まったく意味不明ですね(笑)

『これらの名誉ある死者から、私たちがここでこれらの死者が死ぬことはないと強く確信している最後の完全な献身の献身を与えた原因に対してより多くの献身をすることは、私たちの前に残る偉大な仕事に専念することです この国は、神の下で、新たな自由の誕生をもたらし、人々による人々の政府は、人々のために、地球から滅びてはならないということは無駄です。

最後の行なんて滅茶苦茶ですね(笑)

どういう文構造で訳したのか、それすらも見当つきません。

とはいえ、「まあ、こんなもんだろ」と言って、この滅茶苦茶な文章からなんとか意味を推測するのが常だと思います。

では、同じ英文をコピー&ペイストしてDeepL翻訳に訳してもらいました。

翻訳

『それはむしろ、私たちがここで私たちの前に残された偉大な任務に専念するためであり、これらの名誉ある死者から、彼らが最後に捧げた大義への献身をさらに高めるためであり、私たちはここで、これらの死者が無駄に死なないように、神の下で、この国が自由の新たな誕生を遂げ、民衆による民衆のための民衆の政府が、地上から滅びることのないように、強く決意する。』

いかがでしょうか?!すごくナチュラルな日本語ではありませんか?

意味もわかりますし、Google翻訳との圧倒的な差がおわかり頂けると思います。

私が感動したのは、最後の『強く決意する』の部分です。

最後に『強く決意する』を持ってこれるのは、文構造をしっかり見抜いている証拠です。

このリンカーンの演説を初めて詳しく読んでみましたが、思いのほか難解で、つい考え込んでしまいました。

英語の勉強のためにも、教養のためにも、そしてDeepL翻訳が『強く決意する』を訳せたことのすごさを体感するためにも、元気な方は英文解説にお付き合いください。(英語読みたくない!って方はお飛ばし下さい)

難解な文構造を見抜いたDeepL翻訳

『It is rather for us to be here dedicated to the great task remaining before us that from these honored dead we take increased devotion to that cause for which they gave the last full measure of devotion that we here highly resolve that these dead shall not have died in vain that this nation, under God, shall have a new birth of freedom and that government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth.』

この文章には、”that”が大量にあることが分かります。

このthatの意味を見抜けるかにかかっているのです。

どのような構造になっているのか、読み解いていきましょう。

()、[]、//をそれぞれ、形容詞的、名詞的、副詞的な働きをする語句としてまとめています。

『It is rather for us to be here dedicated to the great task (remaining before us)

(われわれの目の前に残された偉大な事業にここで身をささげるべきは、むしろわれわれ自身なのである。)

[that同格 /from these honored dead/ we take increased devotion to [thatあの cause大儀 (for which they gave the last full measure of devotion)] ]

(それは、名誉ある戦死者たちが、最後の全力を 尽くして身命をささげた偉大な大義に対して、彼らの後を受け継いで、われわれが一層の献身を決意することであり)

[that同格 we /here highly/ resolve [that these dead shall not have died in vain] [that this nation, /under God/, shall have a new birth of freedom] and [that government (of the people, by the people, for the people), shall not perish from the earth.]]』

(これらの戦死者の死を決して無駄にしない ために、この国に神の下で自由の新しい誕生を迎えさせるために、そして、人民の人民による人民のための政治を地上から決して絶滅させないために、われわれがここで固く決意することである。)

訳はこちらサイトから拝借しています(ほぼまちがいなく人間作)。

大まかな文構造としては、”the great task”という名詞に対して、同格のthatが2つ並んでおり(that以下が完全文であることからも明らか)、それぞれ”the great task”の中身を説明しています。

一つ目の同格のthat節の中の”that cause”は「あの大儀」と前で言及した戦死された方の大儀を指し、!for which”以下が”that cause”を後ろから修飾し、”devotion to 名詞”の名詞に”that cause+for which”が収まっています。

二つ目の同格のthat節は「決意する」の意味がある、他動詞”resolve”の目的語として、青系のマーカーを引いた3つのthat節が並列している構造です。

それは、3つのthat節がいずれも”shall”を使っているのが何よりも証拠ですし、意味的にも3つが並列であることが分かります。

なぜなら、3つのthat節はいずれも「決意する」ことの内容だからです。

つまり、下のように単純に3つに分けると、1つ目の内容しか決意せず、2つ目、3つ目はただ述べるだけになり、それは文意的にありえません。

that we /here highly/ resolve [that these dead shall not have died in vain]』

that this nation, /under God/, shall have a new birth of freedom』 and

that government (of the people, by the people, for the people), shall not perish from the earth.』

thatが大量にある中、正確に意味を読み分け、人間作の日本語訳とほぼ同じクオリティーを達成しています。

『強く決意する』が最後にくるということは、どのthatが並列かを見抜き、shallを使っている3つのthat節をまとめて”resolve”の目的語だと分かっているからこそであるため、私は驚きました。

DeepL翻訳の圧勝であることがお分かり頂けたでしょうか。

(※ちなみに、英文解釈は私自身が考えたものであり、専門家の解釈ではありません。)

【方言】

つづいて、方言を正しく訳せるか、見ていきましょう。

関西弁を10個適当に選んで、それぞれ翻訳させてみました。

翻訳

Google翻訳は、「ちゃうやろ」「いっぺんしばいたろか」「あほちゃうか」「かまへんで」がそのままの読みにしてしまっていて、「おおきに」「これなんぼ」「まいどおおきに!」は意味がまちがっていますね…

翻訳

一方、DeepL翻訳は、すべてほぼ正確に訳せています!

このように、方言に関してもDeepLが圧勝ですね。

【こなれた日本語】

最後に、こなれた日本語はちゃんと訳せるのか、を検証したいと思います。

翻訳

全体的には訳せているように見えますが、「やべえ」を”Hey”と訳したり、刺さっているのは「スケルトン」なのに、”I’m really stuck”と自分が刺さっているように訳していますし、「仲間割れ」を”It’s a group of friends”とむしろ逆に訳しています。

また、「完全に迷子や」を”Completely lost”と主語を抜きに訳しているのは、関西弁をうまく処理できていないためかもしれません。

翻訳

一方、DeepL翻訳は、「やべえ」を”Oh,man”、「めっちゃ刺さっている」を”It’s stinging”、「仲間割れ」を”It’s a spilit”、「完全に迷子や」を”I’m completely lost”といずれも正しく訳せていることが分かります。

こなれた日本語も、DeepL翻訳はナチュラルな日本語に訳せているだけでなく、細かな意味、ニュアンスも正確に訳せています。

以上のように、DeepL翻訳はGoogle翻訳より高精度であることがわかります。

DeepL翻訳は類語も表示してくれる!

翻訳

DeepL翻訳は、Google翻訳と違い、類語を表示してくれます。

ちょっと違う表現にしたいな、という時や、類語を知りたいなという時に役立つ機能です。

DeepL翻訳はドキュメントも簡単に翻訳できる!

翻訳

DeepL翻訳は、翻訳したいファイルをドラッグして、DeepL翻訳の画面の上で離すだけで、簡単にドキュメントごと翻訳できます。

Google翻訳でもできますが、Google翻訳の場合は訳がGoogle翻訳のサイト上に表示されるだけなのに対し、DeepL翻訳はそれ用のファイルを新しく作って、自動的に保存してくれます。

例えば、「kadai.dock」をフランス語に訳すと、「kadai FR.dock」の名前で自動的にWord形式でファイルを作成し、保存してくれます。

DeepL翻訳の無料版では、Word (.docx) と PowerPoint (.pptx)がドキュメント翻訳できます。

有料版であるDeepl Proでは、テキスト形式(.txt)もドキュメント翻訳できます。

翻訳

ただ、ドキュメント翻訳は上に示した10種類の言語のみ可能で、日本語に翻訳することには対応しておりません。

デスクトップ版アプリをインストールしてみよう!

デスクトップ版のDeepL翻訳をダウンロードすると、なんと「Ctrl+C」を2回押すだけで、自動的に訳してくれます!

コピー&ペイストの作業がなくなり、非常に楽にになります!

Windows版、Mac版の両方あるので、是非、ダウンロードしてみてください!

DeepL社 HP
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