目隠しチェスで世界チャンピオンが3人同時に勝利!? ギネス記録は?

チェスの現世界チャンピオン、マグナス・カールセン(Magnus Carlsen)が、2015年、自分だけ目隠しをしてチェス盤を見ずに対局をする「目隠しチェス」で3人同時に破りました。

複雑なチェスの盤面を正確無比に記憶し、強豪相手に勝利する頭脳はどうなっているのでしょうか。

ふつう、目隠しチェスは席の順番に回っていくのですが、今回は3人ランダムで指したい人が次々に指していきます。

さらに、持ち時間が相手が9分なのに対し、カールセンはそれぞれの相手に3分しかありません。

世界チャンピオンは過去に数回、バーバード大学やその他のエキシビションで目隠しチェスを披露したことがありますが、これほどの複雑で不利なシチュエーションは初めてだったそうです。

マグナス・カールセンは人類最強チェスプレイヤー??

マグナス・カールセンは現世界チャンピオン&現世界ランキング1位の、史上最強チェスプレイヤーです。

1990年にノルウェーで生まれ、8歳で父からルールを教わるというチェスの世界では遅めのスタートであったのにも関わらす、12歳でIMの称号を獲得し(日本人最強でもIMまで)、19歳の若さで世界ランキング1位にのぼり詰めました。

そして2013年に22歳にして元世界チヤンピオンを破り、2020年現在も世界チャンピオンに君臨しつづけています。

チェスでは「レーティング」という数字の大きさで強さを計りますが、カールセンは2013年にかつての世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフが打ち立てた最高レーティング2851を超え、2014年には史上最高レーティング2882を記録しました。

また、直近では2018年7月から2020年1月までの約1年半の間、一度も負けず、120戦無敗という異次元の世界記録も打ち立てました。

史上最高レーティングを記録したこと、コンピュータとの指し手の一致率が過去の最強プレイヤーと比べて一番高い、などの理由で、カールセンがチェスの長い歴史の中で最強プレイヤーであることはほぼ間違いありません。

想像を超える目隠しチェスのすごさ

百聞は一見に如かず、ということでその凄さは実際に見て頂ければすぐ分かると思います。

持ち時間が3分しかない、3人の指し手がランダムに飛んでくる、そして少しでも覚えまちがえて指し手をまちがえると則負け、という圧倒的に不利な状況の中で、見事3人に勝利しました。

目隠しチェスのギネス記録

上のマグナス・カールセンの目隠しチェスはエキシビションですが、目隠しチェスの正式なギネス世界記録を調べてみました。

現行のギネス記録に登録される条件は以下の3つ。

  1. 80%以上の勝率

  2. すべてのゲームが同時に開始

  3. 対戦相手に適切な強さがある

最初にギネスブックが認めたのは、1937年にGeroge Koltanowskyがスコットランドで34人を相手にした目隠しチェスです。13時間に及ぶ対局の結果、24勝10敗でした。

その後21世紀では、2010年にMarc Langがドイツで35人を相手に23時間をかけ、19勝3敗13分けで記録されました。

さらにMarc Langは2011年にも目隠しチェスをドイツで行い、46人相手に25勝2敗19分けで自身の記録を更新しました。

そしてもっとも最近のギネス記録は、2016年のTimur Gareyevがラスベガスで48人相手に19時間かけ、35勝6敗7分けで記録を更新しました。

このように、ちょっとずつ更新していき、現在のギネス記録は48人です。

48人相手に目隠しチェスをするTimur Gareyev

この日のために数年間、準備をしてきた彼のスタイルは特徴的で、運動しながらというもの。

48人を相手に複雑なチェスのすべての盤面を記憶するとは、ほんとにどんな頭脳をしているのでしょうか。

目隠しチェス世界記録保持者の頭の中

48個の盤面をすべて記憶するにはどうすればいいのでしょうか?

彼は、「メモリーパレス」と呼ばれる、記憶力選手権の方が使われる記憶テクニックを使っているそうです。

メモリーパレスとは、例えば頭の中で部屋を想像して、覚えたいものを頭の中の部屋にあるもの、イスやテーブル、時計などとリンクさせて覚えるという手法。

そうすれば、もう一度頭の中で部屋に入ってイスやテーブルを見ると、リンクさせた覚えたいものが思い出せるというもの。

こちらの記事でTOEICのリスニングは想像した方が覚えやすい、と言うことを言いましたが、それと似ていて人間はイメージすると覚えやすくなるようです。

彼はそのメモリーパレスをどのようにチェスに落とし込むかと言うと、「キッチンに歩いていき、バナナの房を見る。ある駒の動きがバナナの色などに対応している」と述べています。

と言われても異次元すぎて理解できませんが、彼を見て人間の頭脳の果てしなき凄さだけはわかりました。









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