これだった!!他の就活生が知らない企業選びで注目すべき7つのポイントとは?

適職のイメージ図

「好き」や「給料」など、ありがちなキャリアアドバイスにしたがって企業を選んでは、適職を探しえないことを前編でお話しました。

では、逆に何に注目して企業を選べばいいのでしょうか?

今から紹介する注目すべき7つのポイントは目から鱗でありながら、誰も知らない、あなたの仕事人生を幸せに導く普遍的な法則です。

これを読めば、あなたの就活の視点が大きく変わるでしょう。

科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方

科学的な適職の表紙画像

人生において一番重要と言っても過言ではない仕事選びに対して、非常に多くの就活生がありふれたキャリアアドバイスにしたがったり、出どころの不明な情報を当てにしたり、なんとなく合っていそうだからだったりと、「主観」で判断しています。

だからこそ、36万5000人を対象にした厚労省の調査では入社3年以内に会社をやめた割合は、大卒でも約30%超というデータがあるのでしょう。

それに対して、研究データから導き出される「客観」を軸に判断しよう、というのがこの本の主旨です。

10万本以上の科学論文を読破した著者が、4021の研究データから導き出した人生設計術を法則化しました。

本記事では、本の中の2つ目のトピックである、「仕事の幸福度を決める7つの徳目」を中心に紹介していきたいと思います。

自由

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ガーデニング好きが多いイギリスでは、1日の終わりに庭仕事にいそしむ人をよく見かけますが、どれだけ厳しい労働を終えたあとでもシャベルを取り出し、ハードな肉体労働にはげむ人がとても多いのはなぜでしょうか?

それは、上司や単調な仕事から解き放たれ、最初から最後まで作業が自分のコントロール下にあるから、つまり何をどのように行うかを決めるのがすべて本人の自由だからです。

つまり、ここでいう自由とは、「裁量権」の大きさのことを指します。

確かに、上司から資料の一字一句をチェックされたり、休みの時間まで指示されたり、外出のたびに許可が必要だったりと、そんな職場で働きたい人はいないはずです。

それよりも、「こういうクライアントからの要件があるから、それを最低限満たしてくれれば、あとは君の自由なように新しいコンセプトを盛り込んでくれ」の方が楽しくて、ワクワクして、やりがいがありますよね。

「自由」ほど仕事の幸せを左右する要素はない

実際、数ある研究の中でも、「自由」ほど仕事の幸せを左右する要素がないことが示されています。

例えば、1380人の労働者を集めた2011年の台湾の研究では、次にようなポイントをもとに被験者が働く会社の自由度を調べました。

  1. 作業を実行するスケジュールを好きに設定できる
  2. タスクの内容を好きなように選べる
  3. 収入や社内ルールに好きな意見を言える

その結果は明らかなもので、職場の自由度が高くなるほど被験者の仕事への満足度は上がって離職率が下がり、ストレスが大きな作業をしているあいだもネガティブな感情にハマりにくい傾向があったのです。

不自由な職場はタバコよりも体に悪い?

さらに、「自由度」はあなた寿命も左右します。

ロンドン大学が1997年に公務員を対象に行ったリサーチでは、以下の2つのグループの比較を行いました。

  1. タバコは吸うけれど、会社内の自由度が大きい
  2. タバコは吸わないが、会社内の自由度が小さい

その結果、タバコを吸わないが自由度が小さい人の方が体を壊しやすく、慢性病にかかる確率も高い傾向がありました。

要するに、仕事の自由度とは、タバコよりも私たちの健康に大きな影響を及ぼすわけです。

仕事に裁量権はあるか?

達成

達成のイメージ図

今月の目標をざっくりと立てるのではなく、細分化して毎週、いや毎日ごとの目標を立て、少しずつクリアしていく方がやりがいを感じますよね。

なぜならば、クリアするごとに「小さな達成感」を得ることができ、モチベーションアップにつながるためです。

人間はこの小さな達成感に弱いことが数ある研究で示されてきました。

一番有名なのは、2011年にハーバード大学が行った、仕事の”やりがい”について徹底的に調べた研究があります。

「仕事のモチベーションを高める最大の要素とは何か?」との疑問に答えを出すべく、研究チームは7つの会社から238人のビジネスマンを集め、全員のパフォーマンスの変動を12000時間にわたって記録しつづけました。

その結論を一言でまとめれば、「人間のモチベーションがもっとも高まるのは、少しでも仕事が前に進んでいるとき

仕事のやる気を左右する要素はいろいろあるものの、ずば抜けて影響力が大きいのは「ものごとが前に進んでいる」という感覚だったのです。

仕事のフィードバックが鍵?

では、小さな達成感を得るにはどのようにすればいいでしょうか?

例えば、あなたが料理人だとして、自分で作った料理にお客さんが喜ぶ姿を自分の目で確認できれば、あなたはすぐに結果のフィードバックを受けられ、小さな達成感を細かく味わうことができますね。

その一方で、料理人が厨房にこもりきりでお客さんのリアクションを見られない環境だと、あなたの達成感はどうしても減ってしまいます。

また、どれだけ楽しそうな仕事だろうが、フィードバックを得られるまでに1ヶ月もかかるようではモチベーションは向上しません。

つまり、即座に仕事のフィードバックがあると、小さな達成感を得られるのです。

しかし、現代で「小さな達成感」を意識している企業は少数派で、先のハーバード大学の研究によれば、およそ95%のマネージャーが「従業員のやる気を高めるには給与を与えて褒めるのがベストだ」と答えたようです。

世の中に「小さな達成感」の重要性が知れわたるまでにはまだ時間が必要なようで、自身でそれを見抜く必要があります。

適職探しにおいて、以下の2つをチェックすれば「小さな達成感」の有無を知れるでしょう。

仕事のフィードバックはどのように得られるか?
仕事の成果とフィードバックが切り離されていないか?

焦点

焦点のイメージ図

前編の『就活生が絶対知っておきたい「好き」や「給料」で仕事を選んではいけない理由とは?』では、「性格テスト」が当てにならないと説明しました。

現時点で適職探しに使われるテストの大半にはデータの裏付けがなく、占いと大差ありません。

そんな状況下で、適職を探すのに唯一役立つ性格テストとされるのが、「制御焦点」です。

人間のパーソナリティーを「攻撃型」と「防御型」の2タイプに分ける考え方で、主にコロンビア大学などの研究で、仕事のパフォーマンスアップ効果が証明されてきました。

「制御焦点」は、次のように私たちのパーソナリティーを区別します。

  1. 攻撃型:目標を達成して得られる「利益」に焦点を当てて働くタイプ。
    競争に勝つのが好き・金や名誉などの外的な報酬に強い影響を受ける・大きな夢がある・仕事を効率的に進めたい・基本的にポジティブ・失敗するとすぐに気落ちする
    (仕事例)コンサルタント、アーティスト、コピーライター、Youtuberなど
  2. 防御型:目標を「責任」の一種と捉え、競争に負けないために働くタイプ。
    義務を果たすのがゴール・安全第一・失敗を恐る・仕事ぶりは正確で慎重深い・ゆっくりと着実に・最悪の状態を想定して動く・時間の余裕がないとストレス・分析や問題解決能力が高い。
    (仕事例)事務員、技術者、経理係、データアナリスト、弁護士など

あなたはどちらのタイプですか?

たいていの人はどちらかの焦点をより強く持ち、その強弱によって仕事へのモチベーションが大きく変わります。

2013年にコロンビア大学が行った実験では被験者にレポートの作成を課して3日後までに提出するように指示し、それぞれ攻撃型、防御型のタイプごとに指示の仕方をこのように変えました。

  1. 攻撃型:レポートを書くために”最高”な場所と時間を想像してください。その上で、素晴らしいレポートを書いている自分を思い描いてみましょう。
  2. 防御型:レポートを書くために”最悪”な場所と時間を想像してください。その上で、ダメなレポートを書かないように注意している自分を思い描いてみましょう。

すると、自分の焦点タイプに適合した指示を受けた被験者は、そうでない被験者に比べて、レポートの締め切りを守る割合は50%高かったのです。

その他にもモチベーションタイプの有効性は20年を超える研究で裏付けられており、焦点タイプに合った働き方をした方が能力を発揮しやすく、そのおかげで仕事の満足度も高まることはまぎれもない事実のようです。

あなたは「攻撃型」?「防御型」?

それでは、あなたが実際のどちらのタイプなのか診断してみましょう。

次の質問に、1〜7までの点数を付けてください。

そして、上の8問、下の8問ごとに合計点数を出してください。

なるべく考えず、パッと思った点数を付けていってください。

1:まったく当てはまらない
2:ほとんど当てはまらない
3:あまり当てはまらない
4:どちらとも言えない
5:やや当てはまる
6:かなり当てはまる
7:非常に当てはまる

  1. どうやったら自分の目標や希望を叶えられるか、よく想像することがある
  2. 私はたいてい、将来自分が成し遂げたいことに意識を集中している
  3. 私は、自分の理想を最優先し、自分の希望や願い・大志を叶えようと努力するタイプだと思う。
  4. 私はたいてい、人生において良い結果をあげることに意識を集中している
  5. 職場(学校)での私は、仕事(学業)で自分の理想を叶えることを目指している。
  6. どうやったら良い成績が取れるかについて、よく考える
  7. 将来どんな人間になりたいかについて、よく考える
  8. こうなったら良いなと願っていることが叶う様子を、よく想像する
  1. 私はたいてい、悪い出来事を避けることに意識を集中している
  2. どうやったら失敗を防げるかについて、よく考える
  3. 自分の責任や役割を果たせないのではないかと、よく心配になる
  4. 恐れている悪い出来事が自分にふりかかってくる様子を、よく想像する
  5. 目標とする成績を取れないのではないかと、よく心配になる
  6. 職場(学校)での私は、仕事(学業)での失敗を避けることを目指している。
  7. 自分が将来そうなってしまったら嫌だと思う自分像について、よく考えることがある
  8. 私にとっては、利益を得ることよりも、損失を避けることの方が大事だ

どちらのブロックの方が点数が高かったでしょうか?

上の8問の合計点数の方が高かった人は「攻撃型」、下の8問の方が高かった人は「防御型」です。

モチベーションタイプに合っているか?

明確

明確のイメージ図

信賞必罰が明確、タスクが明確といった明確さも仕事人生の幸福度を決める上で大事な要素です。

例えば、2015年にスタンフォード大学が238件の先行研究を精査した分析では、信賞必罰が明確でない企業では死亡率や精神病の発症率が上がることが示され、2011年に南フロリダ大学が72件の「どんな職場で働くと体を壊すのか?」に関する先行研究を精査した分析では、タスクの不明確さは、社員の慢性疲労や頭痛、消化器官の不調と大きな相関があることがわかりました。

特に悪影響が大きかったのは「仕事で何を求められているかがわからない」と「上からの指示が一貫しない」の2つで、このような職場で働く社員は寝ても疲れが取れず、最終的に頭痛や胃痛などの症状に悩みやすいようです。

「明確」をもっとも重んじた企業ピクサー

これらの不明確さを徹底的にクリアにした企業がAmazonです。

有名なのは、Amazonが急速に成長した時期に全従業員のデータベースを構築した事例でしょう。

このデータベースには従業員の行動が定期的に記録され、誰の働きが会社の成長に役だったのかがひと目でわかりました。

それにより、信賞必罰がハッキリし、自分が成果を出せばちゃんと評価され、社員のモチベーションアップにつながりました。

他にも、AmazonはCEOのジェフ・ベゾスが常に「顧客第一」のビジョンをかかげており、タスクが非常に明確です。

カスタマーの体験をあげるためなら株主の短期的な利益を犠牲にすることもいとわず、社内のタスクはすべて「客のためになるか?」の一点をもとに構築されています。

これなら社員も迷いようがありません。

適職探しの場面では、「信賞必罰とタスクの明確さ」を確認するために、以下の2点をチェックすると良いでしょう。

会社に明確なビジョンはあるか? そのビジョンを実現するために、どのようなシステム化を行っているか?人事評価はどのようになされているか? 個人の貢献と失敗を目に見える形で判断できるしくみは整っているか?

多様

多様のイメージ図

仕事内容の多様さも仕事のモチベーションに深く関わります。

コストや効率面を考慮すれば、経理には金の計算だけ、企画部門にはアイデア出しだけ、と分業する方が良いでしょう。

しかし、宝くじで1億円当たっても1年ほどで慣れると言われているように、人間はどのような変化にも良くも悪くもすぐに慣れてしまう性質があり、同じ種類のタスクを毎日こなすだけでは飽きてしまい、モチベーションが下がります

例えば、あなたがアパレル会社の社員だとして、「君は客に服を売ればいい」とだけ言われるより、新しい服の企画会議に参加でき、デザイナーに要望を伝えられ、完成した商品を売り広める段階まで関わることができる方が、圧倒的に仕事のやりがいがあるでしょう。

これは研究データも示しています。

1987年にテキサス工科大学が200件の先行研究をまとめたメタ分析によれば、様々なスキルや能力を活かせる職場で働いた場合、仕事の満足度との相関係数は0.45であり、これは先に見た「自由」がもたらす満足度の相関と変わりません

「多様」もまた適職探しには欠かせないチェックポイントなのです。

「多様」をもっとも重んじた企業ピクサー

この「多様」の考え方をもっとも実践している企業といえば「トイストーリー」シリーズで有名なピクサー でしょう。

当初はピクサー も社員の役割を完全に固定していたのですが、少しずつスタッフのあいだに退屈感が広まり始め、やがて優秀な人材がヘッドハンティングで引き抜かれる事態が続出しました。

これを重く受け止めたピクサー は「多様」の考え方を取り入れるべく、ピクサー ユニバーシティーという教育施設をつくり、すべての社員は複数のスキルを無料で学ぶことができるしくみをつくりました。

スキルの内容は「絵の描き方」や「実写映画の撮り方」まで幅広く、ここで身に付けた技術は新たなプロジェクトに使うように指導されるのです。

このしくみのおかげでスタッフの飽きを防げ、離職率が大幅に減ったとのことです。

残念ながらピクサー ほど「多様」を重んじる会社は簡単には見つからないでしょうが、それでも次のポイントはチェックしておいた方が良いでしょう。

プロジェクトの川上から川下まで関与できるか?

仲間

仲間のイメージ図

どんだけ好きな仕事ややりがいのある仕事に就けたとしても、パワハラ上司やウマが合わない同僚と毎日8時間も顔を合わせ続ければ、幸福度が上がるはずはありません。

2006年に500万人を対象に行われたアメリカの有名なサーベイでは被験者の職場における人間関係を調べ、次の驚くべき傾向を導き出しました。

  1. 職場に3人以上の友達がいる人は人生の満足度が96%も上がり、同時に自分の給料への満足度は2倍になる
  2. 職場に最高の友人がいる場合は、仕事のモチベーションが7倍になり、作業のスピードが上がる

さらに、劣悪な人間関係の元で働く人ほど寿命が短くなるとの多くの報告があります。

  1. 嫌な上司のもとで働く従業員は、良い上司のもとで働く従業員に比べて心臓発作や脳卒中で死ぬリスクが60%高くなる
  2. 嫌な同僚のせいで悪化したストレスは、たとえ会社を辞めても健康的なレベルに戻るまで22ヶ月かかる
  3. 人間関係が悪い会社では、社員が高血圧や高コレステロール、糖尿病に悩む確率が20%増加する

人間関係の悪化が健康におよぼす影響ははかり知れず、そのダメージのレベルは長時間労働や福利厚生の不足の悪影響を上回ります。

では、適職選びで何の要素に注目すれば良いのでしょうか?

人と人の仲を結びつける要素はいくつもありますが、現時点でもっとも確かなのは、類似性効果と呼ばれる「私たちは自分に似た人を好きになりやすい」という事実です。

相手との考え方や性格の近似はもちろん、外見やファッション、文化的な背景など、どんな要素でも自分と似てさえいれば好感度は高まります。

それを踏まえると、以下の要素をチェックすれば良いでしょう。

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その組織には、自分に似た人がどれぐらいいそうか?

貢献

貢献のイメージ図

2007年、シカゴ大学が約5万人の男女を集め、30年かけて職業リサーチを行いました。

その結果、「もっとも満足度の高い仕事」のトップ5はこのようになりました。

1位 聖職者
2位 理学療法士
3位 消防士
4位 教育関係者
5位 画家・彫刻家

一見すると、ランキング上位に入った職業はバラバラで、日々の作業もまったく異なります。

また、この結果はあくまでアメリカの文化に特有のものであり、日本にそのまま当てはめるわけにもいきません。

しかし、リストに並ぶ職業には、仕事の幸福を考えるのに役立つ特有の共通点があります。

それは、「他人への貢献がわかりやすい」です。

聖職者は信者の悩みに日々よりそうのが仕事ですし、療法士や消防員は患者や被害者の苦しみを救い、教育者と芸術家は受け手に新たな情報や物の見方を伝えるのが職業です。

他方で、満足度が低い職業にランクインしたのは、倉庫ピッキング、レジ打ち、工場の単純作業などでした。

これらの仕事は「自分の働きが他人にどう貢献しているのか?」が見えにくいことが共通しています。

ボランティア活動がうつ病の発症率が低いなどの事実があるように、「自分の行為が他人の役に立った」という事実を可視化しやすいことが、自身の幸福感につながります。

自分の仕事が他人に役に立っているという実感が持てるか?という観点で、たとえば以下のようの項目をチェックすると良いでしょう。

エンドユーザーとのふれ合いが多い仕事か?
クライアントと直にやりとりできる仕事か?









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